自己紹介

サラリーマンです。

24才で大手電機メーカーに就職し39才でリクルート系の不動産デベロッパーに転職し、現在も同じ会社で働いています。

サラリーマンで働いている間、ずっと考えていたことは、「自分のやりたいことをやれているのか?」ということと「周りで働いている人たちは自分たちのやりたいことをやれているのか?」ということです。

 

サラリーマンとして働いてきた中で私が特異だと感じていることが

1つ目は多くの職種や業種を経験してきているという点

2つ目は自分の仕事以外の活動を何かしら張り続けている点

3つ目は特に多くの人に助けられてきたという点

です。

 

働き方改革」という流れが生まれつつあるいま、私のこれまでの経験や見解、そして、今後の展開について書いていきたいと考えています。

 

(上記1、2、3の具体的な内容については「いつか」追記する予定です)

 

で、どんな資格をどのくらいの学習時間で取ってきたの?

「資格取得に重要なことの一つは時間の確保だ」

ということを記事にしました。

「そんなことを言っておいて、あなたは結局どれだけ時間をかけたの?」

という突っ込みをいただきましたので、公表していきたいと思います。

単なる時間(期間)だけでなく、結果を振り返り、私なりの過不足感も添えたいと思います。読んでいただいたあなたの勉強時間確保の参考になればと思います。

awazdo.hatenablog.com

 

「 どの資格でどのくらいの学習時間をかけるの?」
というところは気になると思います。
実際、僕も合格率と共に必要となる学習時間が掲載されているサイトを調べていました。

そして、私がこのこのような記事の読者の立場だったら、
「偉そうに書いているけど、お前自身はどうなんだ?」
と思うだろうなと感じたので、まずは私が取得した資格の勉強時間を広報していきます。

前提条件として、サラリーマンとして働きながら勉強をして取っています
(第2種情報勝利技術者は学生時代に取りました)。
基本的に仕事以外の時間は勉強に充てることはできましたが、時期によって業務時間にばらつきがあり、勉強にかけられる時間は異なりました。子供はいませんので、そこにかかる時間や手間もありません。

では、一覧です。

/の右側が実際の勉強期間(計画時間)
/の左側が実際に受けてみて、このくらいは必要だったなと感じた期間(推定必要時間)

・第2種電気工事士:4週間/4週間
・CASBEE建築評価員:2週間/1週間
・キッチンスペシャリスト:3週間/3週間
宅地建物取引主任者:10週間/11週間
色彩検定2級:3週間/1週間
・家電製品総合アドバイザー:3週間/3週間
・環境社会検定試験 :2週間/1週間
一級建築士:30週間/30週間
二級建築士:16週間/18週間
・第2種情報処理技術者:0週間/4週間
管理業務主任者:1週間/16週間
(1次と2次とがある試験については1次試験までの学習時間です)

ほとんどのテストで計画時間と推定必要時間にそれほど大きな齟齬はありません。
計画に対して「もう少し勉強が必要だった」と感じたのは宅地建物取引主任者です。
管理業務主任者は受験が3年目でようやく合格したというところと、1週間ほとんど仕事を休んだというところで乖離が生じています。
awazdo.hatenablog.com

目安にしていただけたら幸いです。

小売店舗兼都市型物流倉庫祭(スーパーマーケット×Amazonプライム)

フーマー「盒馬鮮生」を知っていますか?

誤解を恐れずに書くと、
「小売店舗兼都市型物流倉庫祭」

です。もっとわかりやすく言うと
「すごく楽しいスーパーマーケット付Amazonプライム

です。

深センで最も感動しました。


もし深センに行こうと思ったなら、もしフーマーに行こうと思ったなら「必ず」読んでから行ってください。
わからずに行くと、そのすごさがわからず単なる「セルフレジのある楽しいスーパーマーケット」で終わってしまいます。

「フーマーは上海で生まれたアリババのスーパーであり……」的な記事は探せばたくさんあるのでそこは他に任せておくとして、この記事では、フーマーでの購買体験がどれだけすごいのかを実際のお客さま目線で解説していこうと思います。

①まず、営業時間を見てください。
上段が平日の営業時間、中段が土日の営業時間、そして、下段が配達可能時間です。
基本、この物流倉庫からの配達を想定しているので「配達可能時間」の記載があります。

②次に店舗の前に貼っている看板を見てください。
そして、看板を見てください。
Amazonプライムのような会員向けの特典が載っています。
この日は、会員だと無料でもらえるものがあり、優待感はAmazonプライムを超えます。
Amazon同様年会費制度で200元程度(約3000円)の会費です。
会費代金のもとはすぐに取れます(ちなみに会員にならないと買えません)。

③中に入るととてもたくさんの人であふれています。
「中国はどこでも人であふれているよ」と言われそうですが、他のデパートやスーパーにはこの活気はありませんでした。
人が集まる要素として、私が考えているのは「鮮度」「楽しさ」と「便利さ」の3つだと感じています。

まず、「鮮度」です。
肉、野菜、牛乳、卵にはパッケージに大きく数字が書かれています。
これは陳列された曜日を表します。
私が訪問したのが土曜日だったので、土曜日を表す「6」という数字が書かれていました。
さらに、魚介については、なんと活きています。エビ、魚、貝、生簀から取って購入します。ちなみに購入した商品はそのまま買って帰ることも捌いてもらうことも、調理してもらってその場で食べることもできます。

これは「楽しさ」にもつながっています。
とてもテンションが上がります。魚介以外にも調理した食品の屋台が並び、買いにきたつもりがついついそこで食べて帰るということにもなりそうです。

最後に「便利さ」です。
いわゆるセルフレジは当然にあります。
フーマーの店舗から3キロ以内は、注文から30分程度で(30分以内とは言っていない)無料配達してくれます。
まさにAmazonプライムです。
ただ、利用方法としてはAmazonはネットで注文して家に届くだけですが、フーマーでは例えば、現地に行って、欲しいものを選んで、スマホで注文、自分が帰ったときにはちょうど届いているという使い方もできます。
ちなみに注文した商品は「ピッカー」と呼ばれる人がスーパーの店舗内を回ってピックアップしていきます。バックヤードから取ってくれば良さそうなものですが、表に出してあるものと裏から出てくるものは商品が違うと疑う人がまだいるようで、こういった点はいまだに中国。というところなのでしょうか。
店舗にもよるのですが、深圳で私が訪問した店の場合、店舗の上にピッカーさんが詰めた袋がベルトコンベアで運ばれているのが見えました。
ピッカーさんが詰め終わると、それが店舗の上でこれ見よがしに運ばれていき、最後は配達員の待機所にたどり着きます。
このライティングの意味はさすがに私もわかりませんでしたが、到着するや否や、配達用の箱に詰め替えられ、一瞬のうちに荷物を載せた電動自転車で走りだしていきます。

一つ一つの要素はそれほど先進的なことではないと思います。
要素の組み合わせ、掛け合わせがこの価値を生んでいる感じました。
ただ、単なるオムニチャンネルとかそういったものでない感動がここにはあります。
なのでフーマーに行ったときには、そういった点を一つ一つ理解して見てくると日本のビジネスの課題が見つかるような気がします。

なお、私が訪問したフーマーのお店はここです。


余談ですが、フーマーの無料配達エリアは不動産価格が上がると聞きました。
日本では再開発で地価が上がるとかはあると思いますが、OKストアが出店するからといってそれほど不動産価値には影響は出ないでしょう。

周辺にリアルな影響を与える単体開発。そんな不動産の考え方の可能性についても考えさせられる施設でした。

ピーターズントー「聖ベネディクト教会」までの道のり

雪が降ってきた。

このときはまさかあれほど大きなことになるとは想像もしていなかった。

 

僕はバーゼルという街にいた。スイスとフランスとの国境付近にある街だ。

旅の目的は好きな建築や名建築を見て周り、本物を体験してくること。

見たい建築をリストアップし、中に入れる施設の場合は開館時間を確認。必要によってはアポを取る。それをもとに宿と電車の指定席を取っていく。

それ以外のことは現地で何とかするのがいつものパターンだ。

 

旅の目的は人それぞれで、個性が良く現れる。古城を巡って歴史を感じる。オーロラを見て感動する。エステやショッピングでリフレッシュする。

僕の上司は美味しい食事とワインを求めてイタリアへ旅立つ。

どこに、どんな旅行をしてきたかでその人のなりや、その変遷や、興味への熱意が見えてくる。

僕の場合、それが建築だった。



今回の目的地の1つがスイスの田舎町にある小さな教会だった。

ピーター・ズントーという建築家が設計した建築で、名前を「聖ベネディクト教会」という。

土地の風土になじむ、素材とプロポーションが美しい建築だと思っている。

 

ただ、観光地ではないから、旅行会社に行ってもここを訪れるツアーはないし、現地への行き方も手探りだ。教会のホームページもなかった。



バーゼルを出発してスイスの首都ベルンに到着したころには雪はほとんど降っていなかった。完全に油断していたし、大抵こういうときにトラブルは起こる。今回もそうだった。

ベルンでは予定通り見たいところを回り終え、聖ベネディクト教会に向かうため、電車に乗った。事前に予約していた電車だ。

車窓から美しい景色を眺めていると車掌からどこに行くのかと尋ねてきた。

僕は予約している列車の予約表を見せた。

 

「その電車はさっき運休になった」

運休? さっき? その電車?

一瞬何を言っているのか理解できなかった。

ベルンを出るときには電車の運休は聞かなかったし、今も雪は降っていない。

 

「このまま乗っていっても、次に乗り換える電車はない」

不満げな私の表情をよそに彼は続けた。

 

「今日、ここまで行けなかったら、僕は聖ベネディクト教会が見れなくなるんだぞ! どうしてくれるんだ!」

と僕は言いそうにもなった。

「よくあることだし、俺にはどうすることもできない。そもそも聖ベネディクト教会って何だよ!」

そう言い返されても仕方のないことだ。

 

そして、僕は電車を降りた。

 

このときになっても僕はまだ、この雪の重大さに気がついてなかった。



日本でいえば、東京から北陸新幹線で金沢まで行き、そこからサンダーバードで京都に向かおうと予定したところ、北陸新幹線の車内で一旦東京に戻れと言われたようなイメージだ。

いま辿ってきた方向の電車に乗り直し、気を取り直して目的地に向かう。

 

それから3回電車を乗り継ぎ、僕は目的地の最寄駅に到着した。

駅とはいっても申し訳なさげにあるプラットフォームとこぢんまりとした駅舎しかない。もちろん駅員はいないから教会までの行き方も聞けないし、駅前に出ても舗装もされていない駐車場と、車一台が通れる幅の通路があるだけ。

ここが「モン・サン=ミシェル」など有名な観光地であれば交通手段はいくらでもあるのだろうが、残念ながら、公共の交通機関もなく、タクシーも止まっていない。案内板すらない。



目的の教会はここから歩いて一時間弱。僕は覚悟を決めて歩き始める。

辺りを見渡すと、道路の雪は綺麗に除雪されているが、道路の脇には雪が積もっている。

目的地までは基本登り道。片側一車線ずつある広めの道路に出た後、もう一度細い道に入ってく。

すると、その細い道に入るところに看板が立っている。

「自動車以外進入禁止」

僕は文字が読めなかったことにして先に進む。

進むにつれて道路が凍結してくる。

そして、もう一度、進入禁止の看板。

僕は引き返すことにした。

 

次の電車が来るまでにはまだ時間があった。

僕は駅の近くにある別の教会に足を運んでみた。

ちょうどミサが終わろうとしていたところだった。

 

そこには何台かの車が停まっていた。

 

僕は思い出した。

 

「自動車以外進入禁止」

 

僕はミサが終わって教会から出てくる人に話しかけた。

全力のプレゼンだった。

なんと、一人で来ていた男性が送ってくれることとなった。

 

「これで見られる!」

 

除雪されていない道を進む。一度タイヤが雪に埋もれ、外に出て車を押すことになったが、そんなことはトラブルでもなんでもなかった。私にはワクワクしかなかった。僕にとっては、彼は教会から出てきたイエス・キリストだった。



これを見るためにスイスまで来た。

スイスでもトラブルを乗り越えてここまでたどり着いた。

目的地まであと10m。



僕はその教会に入ることはできなかった。

最後まで雪だった。

手を伸ばせば届きそうなところにあるのに入れない。

建物のアプローチに積もる2m近い雪は、僕を断固拒否する意思表示をしていた。

 

僕はまた僕のイエス・キリストの方を向いた。

「どうにか入る方法はないかな?」

彼は困った顔をしながら謝ってくれた。

ただ、近所の教会をここまでの執念をもって見に来てくれたことについてはとても喜んでいるようだった。

 

次の目的地が待っている。

僕はお礼を言い、駅まで送ってもらった。

また来よう。前向きにそう思った。

 

僕の旅は常に建築が最優先だった。

とてもストイックに建物を見て回っていた。早朝はだれもいない建物の外観を見るのが好きだ。昼建は建物の中に入れるところを中心に回り、夜は中に入れないところを外から見に行く。陽が落ちて、建物自体が見られなくなってから観光スポットに行ってみる。

東北の建築を見にいったときは、青森でねぶたを見ずに次の日に備え、盛岡では日没ギリギリに間に合いそうな建物を見るためにわんこそばを食べずにマックを食べながら移動し、山形にある土門拳美術館では作品をそっちのけで建物と展示の構成を見ていた。

 

今回、こんなにもこだわっていたのに、すがすがしい気持ちになったのはなぜだろう。

その後の旅がとても楽しいものになったのはなぜだろう。

 

正確な答えはわからない。

でもこのころから僕の旅は変わってきた。

行ったことのあるところを旅程に入れ、再訪するようになった。

建築以外にも旅の楽しさが広がってきた。

 

また、雪のない聖ベネディクト教会を訪れたい。

また、豊かな気持ちになれる人達と出会いたい。

試験直前1週間で人生が変わった資格試験勉強の内容とその結果

試験を受けようと思った際に失敗をしたと話した管理業務主任者試験が令和元年度12月1日(日)に実施されました。

ちなみに、「管理業務主任者」とはマンション管理業者のための資格で、管理業者は管理業務主任者の有資格者を管理棟数により決められた人数を雇っていなければなりません。

平成30年度のデータでは
受験者数16,249名
合格率21.7%
で、受験手数料 8,900円です。

私は試験1週間前にまだ過去問を一度も解いてない状態から、「一夜漬け」ならぬ「一週間漬け」を実践し、試験に臨みました。

 

今まで培ってきた資格試験合格への私なりのセオリーをある意味で覆す勉強方法であり、ある意味ではセオリーに則っていたとも言えます。
つまり、セオリーを一週間に凝縮させたのです。

そして、令和2年1月18日(金)が合格発表日

無事合格しました。

 

この一週間で実施したのがまさにセオリーの凝縮

①やることを定め
②勉強時間を割き
③過去問を解く

一週間しかなったのでとにかく②の勉強時間を割きました。
私が務める会社では期に3連休を1回とることが推奨されており、
家族や恋人と旅行に行くことが一般的でした。
その休みを勉強に充て、1日16時間勉強し続けることで
その時間を確保しました。問題を解く時間、解説を読み込む時間を
初期段階で計測し、そこから7年間の過去問を2回転できるように
スピード調整をしました。

試験は午後からだったので、試験日当日の午前中まで使ってやり切りました。
そのプロセスが結果に結びついたと考えています。

新しい勉強時間の作り方を見出しました。
計画的な一夜漬け。
皆さまも試験勉強の際にどのように勉強時間を確保するかの1つの手段として
ご検討してみたらいかがでしょうか?

 

上海発チーズティー専門店『HEYTEA喜茶』は驚異の進化を遂げ続けるスタートアップ


とても美味しいチーズティー専門店

『HEYTEA喜茶』

https://www.heytea.com/indexEn.html

クリームチーズ入り

のお茶が有名でこれがとても美味しい。

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チーズティー

 

日本の街中でよく見かけるタピオカティー専門店とは全く別物と考えてください。

完全なスタートアップ企業です。

 

創業者は28才

2012年に創業

上海出店時には3時間並ぶという人気

2018年には資金調達シリーズB

2019年現在は売上70億円の規模にまで成長しています

 

特徴としては

クリームチーズを載せたお茶

おしゃれな店舗やかわいく親しみのモテるデザイン

マス広告は使わずwechatのモーメントで拡散

など商品や販売戦略でも他との差異化

を図っています。

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HEYTEA Lab外観

 

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HEYTEA Lab店内





そして、深圳では一般的になりつつある注文方法。

私が訪問した際、前に1人しか並ん

で居ないと思って注文したのにも関わらず、30分ほど待たされました。

すでにスマホ(wechatのミニプログラム:ミニプログラムとはwechat上のアプリのようなもの)から注文した人が沢山い

て、なかなか順番が回ってこない。このモバイルオーダー&ペイを一般的にしたお店という認識です(ここは違うかもしれ

ません)。

最近は、スマホで注文して、出来上がったら、お店のロッカーに入れ、出来上がりを通知するというサービスも開始しています。なんとそのお店ではお店での注文は不可能です(一部商品を除く)。

①お店に行く→並んで注文→受け取る

スマホで注文→お店に行く→並んで受け取る

スマホで注文→出来上がったら行く→セルフで受け取る

そう。②の段階で、スマホで注文できるようになっても、作るのが追いつかず、結局みんなお店に並んで待ってい

ました。

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予約された商品が並ぶ

 

実際にwechatpayが使える状況(私が訪問した際にはAripayしか使えずwechatpayは使えませんでした)でないとこの購買体験できないのですが、時期によって観光客はwechatpayが使えたり使えなかりします。行かれる際には状況チェックして、使えるようならwechatpayとHEYTEA喜茶のミニプログラムまでダウンロードしてから行くのがおすすめだと思います。

 

そして、上記のような背景を知ってから行くのと、そうでないのとでは少し感じ方も変わってくるのではないでしょうか。

 

2019年、日本ではスターバックスがモバイルオーダー&ペイを実施し始めているがまだ実際に使っている人は少ない印象を持っています。

深圳から帰ってきた次の日から早速使いだし、その便利さを実感しています。
ただし、ワンモアコーヒーでは使えなかったり、まだ完成度は低いです。
これからの日本での進化を期待するばかりです。

 

 

ちなみに、『雪茶』というお店もクリームっぽいお茶にイチゴの果肉が入っている商品を提供していました。こちらもおいしかったです。近くにお立ち寄りの際にはお試しください。

YOUは何しに深圳へ~行く前の事前準備が満足度を大きく変えるまち~

「深圳(しんせん)」気になっている方は多いかと思いますが、実際に行ったことのある人はどれだけいるのでしょうか。
 
深圳に行くだけであれば、羽田から格安航空券で香港まで片道3780円。そこから乗り合いタクシーを使って深圳の国境まで120香港ドル。ここまでくればタクシーで50人民元くらいあれば大抵のところまで行けます。
深圳に行くということの金銭的なハードルはとても低いです。
 
ただ、あなたは何に期待して香港に行かれるのでしょうか?
「キャッシュレスを体験したい」とよく聞きます。
何の準備もせずに現地に行ったとすると、おそらくあなたは本当のすごさを知ることなく「なんとなくみんな現金を使わないんだな」くらいで帰ってくることになり、日本のキャッシュレスの課題などまったく感じることはないでしょう。
これが仕事で行ったとすると大変なことです。誤った情報を会社内外の関係者に拡散することに陥ります。
 
「スタートアップ企業を訪問したい」のであれば具体的な案件を持ってアポを取るか、太いコネクションかけっこうなお金を払って訪問するしかありません。日本のように具体的なビジネスの話がないのに時間を割いて話を聞かせてくれるということはまずありません。
 
「最先端の技術を見に行きたい」のであれば、期待外れに終わるでしょう。
特に最先端の技術があるという訳ではないので、見られることは無いと思います。どちらかというと流行り始めている技術の社会実装が圧倒的に早いという方が特徴です。
 
「圧倒的な規模とスピードで進む再開発」も感じることはそれほど難しくありませんが説明も欲しいというのであれば、説明してくれる人をまずは探す必要があります。
 
「昔の秋葉原が好きだった」という方にとってはその懐かしい姿を感じて帰ってくることができると思いますが、「昔の秋葉原」にあたる範囲が広すぎるので迷うことになると思います。
 
キャッシュレスのことなど、いくつか例に書きましたが、基本的に行っただけではわかりにくいことがたくさんあるのが深圳です。
地球の歩き方」は「香港・マカオ」が「香港・マカオ・深圳」となりましたが、深圳に割かれているページはまだ少なく、どれだけの人の期待を満たせるかどうかは疑問です。
香港ディズニーランドに行ったついでに、ちょっと変わったお洒落なデートをしたい」というくらいがちょうどよいのかと思います。
 
これから2019年の11月に私が3日間深圳に弾丸訪問したときの実体験をもとに「失敗しない深圳訪問」に向けた情報提供とそこで感じたこと書いていきたいと考えています。少しでも深圳に行って得られるものを多くしてほしいと思っています。
 
ちなみに私の深圳訪問の目的は以下の3つでした。
1、チャイナハイテクフェアの視察
2、深圳の不動産事情
そしてやはり
3、キャッシュレス体験
 
ただ、これだけでは終わらない凝縮された3日間でした。
このシリーズでは以下の感じたことを中心に書いていく予定です。
①フーマー
 ②HEYTEA
 ③超デカいちょっと昔の秋葉原
 ④wechatpay(日本のキャッシュレスとの違い)
 ⑤宅配ロッカー
 ⑥色んなEV
 ⑦ウーバーイーツみたいなやつ
 ⑧なんでもシェア
 ⑨社会実装の速さ
 ⑩チャイナハイテクショー
 ⑪小米(xiaomi)
 ⑫開発に取り残されたエリア
 ⑬リノベされたお洒落なエリア
 ⑭不動産価格
 ⑮超安全なまち
 ⑯タクシー乗車拒否
 ⑰翻訳アプリ
 ⑱香港からの移動
 ⑲旅費
 エストニアとの共通点と相違点
 
書いていくペースが遅いと思いますので、これを知りたいということがあればリクエストいただけたら優先的に書いていくように心がけます。